koshika

猫好き太めのピアニストの思いつくままに

ピティナピアノステップ

昨年12月24日にベーゼンドルファーインペリアルが弾きたくて、ピティナピアノステップに参加しました。

 

伴奏は高い評価を戴ける事もあるのですが、ソロに関しては演奏力が全くなく、趣味の人かと間違われるほどひどいのです。

ソロで舞台経験を積んできちんと演奏したい一心でいたのですが、なかなかタイミングが無く、ようやく演奏してきました。

年齢と経験などを考えたら恥ずかしくとても勇気がいったのですが、インペリアルでの舞台は貴重だと思い参加を決心したのです。

ひと月半も無い中で思いたち、申し込んで練習に取り掛かったのですが、いつもだらだらと練習していた私に、休みの無い仕事の合間にひと月で仕上げる事が出来るかしらと挑んだことが却って良かったのでしょうか。

練習に発見がありました。

 

演奏家の方達や師匠から聞いてはいたことですが、楽譜の読みの深さでした。

いつもピアノの譜面立てに楽譜を置いて、アナリーゼしたり暗譜の練習をしていたのですが、たまたま時間が空いてしまった日に図書館の机の上でアナリーゼと暗譜をしたら、今までより楽譜が覚えられたのでした。

鍵盤を離れての暗譜の話はよく聞きますが、結局集中力だったのでしょうね。

 

本番は音ミスがあったりしましたが、暗譜の不安が以前より解消されていたことはとても嬉しかったです。

何回か知人のベーゼンでのコンサートを聴いて、どうしてもくぐもって聴こえることに、私も舞台でベーゼンを鳴らしてみたかったのですが、本番を客席では聴けないので・・・

しかも、なかなか自分の演奏を聴きながら弾けない私なので、聴くことは難しかったのですが、タッチや体の使い方は、超緊張しているのにも関わらず、演奏しながらもっと奥へ指を持って行こうか、もっと軽くタッチしようか重さをかけようかとか、腰に体重をかけるのにどの辺に落とそうか等々考えて、でも考えて弾くと弾きやすくなったり弾きにくくなったりして、本当にベーゼンでしかもインペリアルってこういう事をしてくれるんだ!でした。

とはいえ弾ききることで一杯いっぱいだったのが実際です。もっともっとインペリアルが触りたくなりました。

 

そして何よりも、いつもは生徒たちの演奏を聴いている側の私が、演奏する立場で聴いて頂けて、舞台での評価を書いて頂けたことの喜びです。初めて私の演奏を聴く先生方が客観的な意見を下さることはとても貴重で有り難かったです。

お三人の先生方共に、とても熱心なコメントを下さり本当に心より感謝申し上げます。

 

今度はもっと練習期間を取ってまた参加したいと意気込んでいる2018年の新年でした。